国民民主党と立憲民主党について。私はこんなことを考えていました。
やっぱり「国民民主党と立憲民主党の違いはなんですか?」という質問を受けます。
今回、浜田ひろきは、国民民主党公認で渋谷区議会議員選挙に出馬しています。
上の質問の答えは「そんなに違いがあったら困る。」というところでしょうか。早く一つの大きなまとまりになってほしいと思っていますし、そのために努力したいと思っています。
私は旧民主党ができた1998年(当時大学2年)に党員になって、その後それが民進党になりました。民進党が国民民主党に引き継がれたときは議員ではなかったので、すぐに入党しませんでした。この間の経緯が複雑なので、省略しますが、地方議員や一般の党員や支持者の関われないところでいろいろと変わっていったという印象があります。
例えば、立憲民主党ができたときは国会議員だけで地方議員もすぐに入党できないという時期がありました。
2つの党になる経緯には理不尽さを感じていました。
昨年、前回の渋谷区議会議員選挙で応援した新人候補が「今回は出馬しない」と相談してきたときに、他の適任そうな方を探しましたが見つからず、今回の選挙は静観するか、もう一度自分が出馬するか、それとも・・・と検討していました。その時も前回の新人候補や他の方にも、所属党派のことは3通りの選択があるかと話していました。
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結論として、私が出馬するに際して国民民主党を選んだのは、以下のような理由からです。
1、立憲民主党では手続きが間に合わない。(公認や統一政策)
2、国民民主党の方がどのような支援があるか分かりやすい。(公認料が30万円)
3、区議会に入った時の活動の選択が広い。
1の点は2月中旬から立憲民主党の各議員に相談したところ、選挙の情勢の見解などでいろいろな反応がありました。政策についても区レベルの統一政策はまだ作られていないようでした。
そうなると、選挙の公認や政策を話し合うための会議を開いてもらうのに関係者に大きな迷惑がかかると思いました。
公認が出るかでないかの状況で準備を進めるのは難しいですし、区レベルで複数の候補者がいて政策のすり合わせが無いまま同じ党で選挙に進むのは有権者に不誠実で混乱のもとになると思いました。
国民民主党は近隣区の議員に誘いを受けていたこともあり手続きの見通しは立っていました。
2の点は新人が挑戦する場合も、私自身が再度挑戦する場合も、最低でも供託金と同じ額は党からの支援がないと厳しいと思っていました。加えて、長年やりとりしてきた議員や職員が国民民主党におり、組織のスタイルは把握できているので、選挙の準備はやりやすいと思いました。(ただ、今回は実体あるものでは公認料と党名のグッズ以外は特に支援はないです。国会議員などの来援も辞退しています。)ちなみに、組織・団体の推薦はありません。(公営掲示板のポスターは旧民主党の同志のみなさんと一緒に地元の連合のみなさんに協力を依頼しました。)
3の点は政策とも関係しますが、一人会派や合流の選択肢があるかという点です。渋谷区議会の状況を見ると、一人会派の方が役割を果たしやすい問題があったり、一方で勢力分野が混とんとしているので一党単独会派よりも大きい会派の方がよい場合もあるかもしれません。
ということで、党のイメージや政策で選んだのではないということです。
いや、2つの党に違いはあるという人もいるでしょう。それはもちろんだと思います。しかし、区政のことに関して、私の選挙に関しては上に書いた3つのことくらいしか違いがなかったのです。
共産党のような組織ならさておき、地方議会での政策に党本部や国会議員が権限を持っていたり、干渉してくることはまずありません。私の政策に対する考えが変わったからとか、こちらの方が合うからとかそういうことではありません。
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それでもまあ。あまりいろいろ語ってしこりが残ると良くないのですが、区政や今回の選挙のこと以外で言えば、次のようなことを思っています。攻撃する意味ではなく、区民の方からも意見を求められることがあるので正直に書きます。
・国民民主党の国会議員で2017年の総選挙で「希望の党」に合流した議員がいることは残念。
・国民民主党の「新しい答え」が対案路線を意味するなら間違いで、こういう戦略は間違った現状認識を持つ与党に引きずられるだけ。与党に対しもの分かりの良さを発揮する必要はない。私が区政で「選択肢」というのは新たな論点を作りだしている点で同じだと思ってもらうと困る。
・立憲民主党は「ボトムアップ」というフレーズがあるが内実がなく、国民民主党の方がかつて民主党で一緒に党改革を進めてきた仲間が引き続きがんばってる印象。
・政策が違うような印象があるかもしれないが、考え方の違いで入口を狭くすると、党内で議論する文化が育たず、選挙目当ての人の造反が繰り返される。
・立憲民主党は2017年の総選挙を成功体験のように思っている人が多いが、その後の対応が上手くできていない。
旧民主党のときも、立憲民主党のときも、「排除」がキーワードになりました。国会議員が離党して新党を作るモデルしか無くなっているから、こういう話でしか差別化できなくなっているの仕方のないことかもしれません。
私は、政党にとって大事なのは、政策や顔ぶれではなく、ルールだと思っています。
現職区議会議員のときもそうでしたが、多くの人に政治に参加してもらうための手段として政党を活用したいと思っています。
いろんな考えを出し合い、多様な人々が集うのが理想です。
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こうした考えで国民民主党になっていますが、いちばん困るのは、「国民民主党になったから」ということで政策的な部分で勝手なイメージを持たれることです。綱領・基本政策に賛同していること以外、個別の政策・課題についてはそれぞれご意見・ご質問を下さるとありがたいです。
国民民主党はこうした政党のあり方についても多くの情熱ある同志がおり、共に戦えてうれしい気持ちもあります。ぜひ引き続きよろしくお願いたします。