NO選挙カーって?
候補者にあるあるな悩みとして、「声が聞こえないから、うちの方に来て」という要望が入るというのがあります。実際、そのような熱烈な支援者だったら候補者のスピーカーの音声が来ても、来なくても、変わらないような気もするのですが・・・、まあ・・・私の場合はなるべく対応します。
今回の浜田ひろきの選挙では、選挙カーを使っていません。「区議会議員選挙では使わない」と12年前に約束したからです。
「NO選挙カー」と言ってる人にもいろいろなパターンがあります。
1、選挙カーを使わずに、スピーカーを徒歩か自転車で運搬、音出しし「流す」パターン。
2、選挙カーを作ってはいるが積極的に動かさず公費負担だけ辞退するパターン。
3、選挙カーを使わずに、「流し」も一切やらないパターン。
今回の私の場合は、もしかすると「4、スピーカーを一切使わないパターン。」に近いかもしれません。
スピーカーを使う場合は、人が集まってきたとき、「声がききたい」と言われたときの2つくらいと考えていて、今のところ3回各10分くらいしか使っていません。それでも、スピーカーを曳いているのは、話し合いの余地のない人々が来たときに追っ払うため(今のところ、そういうケースはない)と考えています。
今回、おおむねメールなどでは選挙カーを使わないことに対しては好評を得ています。
私が考えるNO選挙カーのメリットとデメリットは以下のようなところです。
メリット
・一人ひとりに投票してもらうことを意識して活動ができる。
・看板を作る費用がかからない。(5~100万円くらい)
・騒音や交通渋滞を出さない。
(もちろん選挙で何がしかの活動している人が邪魔だという人はいるし、スピーカーを使うパターンで小さい路地に入って行くとかえって迷惑なこともあります。)
デメリット
・印象が弱くなる。
・運搬などの交通手段の確保が必要になる。
・選挙カーを出すほどの実力がないと思われる。
・従来の選挙を意識している人に理解が得にくい。
じゃあ、どちらの方が効果があるのかと言われれば、確認する方法はありません。都選管の意識調査などを根拠にすると、他の媒体と比べたら、選挙カーの効果は少ないということができるかもしれません。
NO選挙カーをやる以上は、効果が無いと割り切って動くしかないと思います。
私はどちらかというと騒音の問題というよりも、対話を重視して一人ひとりと話す機会を増やしたいと思っています。直接見かけて話をしたり、メールやFAXに対応したり、SNSで交流したり。
車に乗って不特定の人か空気に向かって話すよりも、特定の誰かともっとつながっていきたいと思っています。
それと、「政治を変える」的なことを言ってる人が、慣行にならうだけなのはどうなの?と思う時があります。
加えて、あまり実質的でないことに労力を割かれることは多様な人の政治参加にとってハードルになってしまいます。今回は元々誰かの選挙を後押しするつもりだったので、実質的でない活動は最初から外して、サラリーマンや子育て中の人でも気軽に選挙に出られるモデルを作りたいなあと思っていました。
今回からの変化として、法律改正でチラシが期間選挙中に4000枚まで配付できるようになりました。以前は、選挙カーでも動かしてないとやることが無いという問題もあったのですが、チラシを持って立っていると話しかけてもらえることも多くなりました。
あと2日なので、おおむね予定通りにできたかと思いますが、最終日はちょっと選挙運動が物足りないと思っている方にも参加していただく機会になるかと思います。ぜひ応援よろしくお願いします。